ヒアルロン酸注入：しこり（34歳／10ヶ月）のケース。豊胸手術の失敗診断カルテ。

昨年12月にヒアルロン酸豊胸の手術を受けたが、2ヶ月前からしこりが気になり始めたため手術を受けたクリニックに相談に行くと、しこり除去後2～3ヶ月経たないと脂肪注入は出来ないと言われたそうです。患者様はそんなに待てないとのことでヒアルロン酸除去とCRF豊胸のご相談で当院にいらっしゃいました。エコーで確認すると、乳腺と大胸筋の間にヒアルロン酸がたくさん残っており、一部カプセルを形成してしこりになっていました。CRF豊胸を行う前にヒアルロン酸を溶解除去しないと、コンデンスリッチファットの定着が下がる可能性があるため、エコー下に確実に吸引除去する必要があります。ヒアルロン酸が少量であれば、ヒアルロン酸除去と同時にCRF豊胸が可能ですが、この方は大量にヒアルロン酸が残っていたため、まずはヒアルロン酸除去を行いました。

16ゲージの注射針を確実にヒアルロン酸のしこりに入れて、ヒアルロニダーゼ（ヒアルロン酸溶解剤）を注入し、溶けたヒアルロン酸は吸引除去します。

両側合わせて150㏄のヒアルロン酸を吸引除去しました。

Dr.大橋の『しこり』解説

硬い異物としてヒアルロン酸が残ってしまうトラブル