- No.008
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- 32歳
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- 女性
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- 2013.08.28
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脂肪注入
石灰化
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- 脂肪注入
- 石灰化
- 10年
- 小切開
この方は、大胸筋下にシリコンバッグを入れられています。 乳腺と大胸筋の間に4㎝大のしこりがあるのを確認できます。 10年前に注入した脂肪が壊死し、その周りにカルシウムが沈着し石灰化している状態です。
ベイザー波という超音波で石灰化している中のしこりを破壊して除去する場合もありますが、この方法では石灰化している部分は除去できない為、表面から触れる硬さは残ってしまいます。 今回のように広範囲に石灰化している場合は、なるべく傷が目立たない乳輪切開でアプローチしてしこりを全摘出すると、石灰化している外側の殻も除去することが可能です。
しこりを確認すると周囲組織(乳腺、大胸筋)への癒着が非常に強い状態でした。
シリコンバッグの圧迫により大胸筋も薄くなっていたため、バッグの被膜を損傷しないようにしこりを除去しました。
画像は摘出したしこりです。
しこりのカプセル(被膜)は厚く石灰化し、内部は壊死した脂肪がつまっていました。
しこり摘出の1ヶ月後には、シリコンバッグ除去とコンデンスリッチ豊胸をされました。これが取り出したシリコンバッグの画像です。
コンデンスリッチ豊胸はウェイトフィルターで荷重遠心分離するため、しこりや石灰化などのリスクを最小限に減らすことが可能です。