脂肪注入：しこり（42歳／３年）のケース。豊胸手術の失敗診断カルテ。

他院の脂肪注入で思うようなバストアップ効果が得られなかったということで、当初はコンデンスリッチ豊胸をご希望で来院されました。
ただ、術前の触診で７個のしこりが認められ、さらにエコー検査では20個以上のしこり見つかりました。大きいものだと４cm以上ものも。そのため、しこり除去の処置をご提案しました。
幸いに、しこりはすべて脂肪が壊死したためのものだったので、その点は患者様もホッとされたようです。

この方のしこりは吸引針で穿刺するだけの処置で除去することができるものでした。ただし、触診では確実にしこりに吸引針を刺すことが困難です。そのため、このようにリアルタイムで映し出されるエコー画像を確認しながら、しこりに吸引針を挿入し、オイルとなった脂肪を吸い出していきます。

エコー画像でもしこりがきれいになくなったことが確認できます。
除去後のコンデンスリッチ豊胸をご希望でしたが、もともと痩せ型の方が一度脂肪注入を受けられていたため、残念ながら採取できる脂肪がなく、ヒアルロン酸注入をご提案していました。しこりに対する処置が低侵襲の方法でしたので、３週間後にはヒアルロン酸注入が行えました。
始めから当院でコンデンスリッチ豊胸を受ければ良かったと少し後悔もされていましたが、傷が増えたりしない方法で処置できたことをとても喜ばれていました。

Dr.大橋の『しこり』解説

硬い異物感から心理的な影響が大きいトラブル