シリコンバッグによる失敗による失敗
年月が経つごとにバストが硬くいびつに変形してくるトラブルです。これは人工物であるシリコンバッグを閉じ込めようとする体の自然な働きですが、強く反応が出るとバッグの破損も引き起こします。
症状
最初は柔らかく異物感もなかった乳房が、硬く変形するトラブルです。 まず初めに、触るとシリコンバッグの存在が分かるようになってきますが、この時点ではまだ柔らかいので不安に思う人も少ないでしょう。ただし、徐々に硬く感じるようになり、最終的には、硬式テニスボールのような形に収縮し、硬く盛り上がった状態になってしまいます。症状がひどいと痛みを感じることもあります。
- 拘縮の進行レベル「Bakerの被膜拘縮分類」という分類法の4つのグレードが、カプセル拘縮の診断基準となっています。
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- Grade1
- 触った感じも柔らかく、異物感がほとんどない自然なバストの状態。
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- Grade2
- 注意深く触るとインプラントだと分かるが、バスト自体はまだ柔らかい。
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- Grade3
- 外見的には問題ないが、インプラントをはっきり確認でき、硬く感じる。
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- Grade4
- さらに硬化し、見た目にも異常感がありテニスボールのように変形する。
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シリコンバッグを包み込む被膜(カプセル)が厚くなり拘縮を起こしているため、バッグが変形しているのが確認できます。
原因
回避方法
治療方法
シリコンバッグにはつきものとも言えるこのトラブルには、バッグの入れ替え、もしくは抜去という2つの方法があります。ただしバッグを入れ替えても、また年月が経てば同じ問題が起こる可能性もあります。そのため、抜去することが根本的な解決と言えるのですが、バッグがなくなると当然バストは小さくなります。バッグによって乳腺や筋肉が圧迫されている状態が長年続いていたので、むしろ手術前より小さくなることも考えられます。
そうならないためにも、人工物を使用しない脂肪注入を抜去とともに行い、バストのボリュームを維持する方法がオススメです。